ねむるがらくだものがたり
岡鬼太郎(1872〜1943)
江戸のある長屋で鼻つまみ者のらくだの馬さんが、ふぐを食べてぽっくり死んでしまった。兄貴分だが無一文の遊び人・半次(根岸光太郎)が葬式を出すことに。そこに紙屑屋の久六がやってきて・・・。落語「らくだ」に想を得て、自由に創造した脚本である。
「新歌舞伎」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/05/13 19:05 UTC 版)
新歌舞伎(しん かぶき)とは、明治以降に、劇場とは独立した作家が書いた歌舞伎作品のこと。岡本綺堂の作品が代表的。
歌舞伎の脚本は座付き作者が、その劇場の俳優のために書いていた。明治以降の風俗を取り入れた河竹黙阿弥の作品もその点では旧来の歌舞伎と同様であった。 演劇改良運動の影響を受けた明治時代の後期になって、従来の荒唐無稽な筋書きではなく、近代社会にふさわしい歌舞伎劇を志す文学者が新たな作品を書くようになった。松井松葉『悪源太』(1899年)、坪内逍遥『桐一葉』(1904年)を皮切りに、明治後期から昭和始めに書かれたこれら一連の作品を新歌舞伎と呼ぶ。
なお第二次世界大戦後に書かれた新作は、新歌舞伎とは区別して、一般に新作歌舞伎(しんさく かぶき)と呼ばれている。